2004年4月14日
プリコーのカーディオ機器には、スピード、傾斜角度、距離、抵抗レベル、時間に加え、最大5つの測定値が表示されます:心拍数、レート、総消費カロリー、カロリー/分、ワッツ、メッツ
心拍数とワッツは、単一の明確な値として計測されます。心拍数は説明するまでもありませんが、ワッツは与えられた一定のスピードや抵抗レベル、傾斜角度でマシンのペダルを動かす、あるいはベルトの作動ペースを維持するために必要な力を機械的に測定したものです。
メッツやその他のカロリー消費に関連した数値は、臨床的な研究を通して確立され、マシンのモデルやタイプごとに調整された一般式から求められます。
どちらとも言えない、というのが正直な回答です:「はい、計算式にもとづく測定は非常に正確です」という答えと、「いいえ、個人の能力に関しては、一般化された式にもとづいた測定は正確とはいえません」の2通りの回答があるからです。
「はい」の答えから説明します。プリコー機器に表示される、一般式から導かれるカロリーおよびメッツの値は何十年もの研究をベースにしており、正確であるといえます。こうした指標は、医療およびフィットネスの専門家の間で広く認められています。この指標をもとに、プリコー・チームは大学の研究者やスポーツ医学博士と連携し、出力される値の整合性や正確性を確保しています。
「いいえ」の計算式にもとづく測定が個人レベルでは正確とはいえない理由については、メッツまたは代謝当量で説明いたします。メッツは平均的な人が安静時に消費する酸素量の倍数で表される、運動強度を示すひとつの目安です。この係数は短距離走やジョギングなど、活動時の酸素消費量を予測するために使われてきました。生理学関係者の間で広く受け入れられているメッツですが、フィットネス機器に表示されるメッツの値からは、そうした運動負荷を与えられたときに必要なエネルギーの推定値が分かります。
つまり、トレッドミルやクロストレーナーといったプリコーのカーディオ・マシンが出力するメッツの値は、統計的に平均的な人がある一定の運動負荷でエクササイズを行う際に消費される酸素の予測量を示しています。
こうした説明を聞くとほとんどの人は、「自分の酸素消費能力とメッツに使われる平均的な人の能力をどうやってくらべればよいのか?」という疑問を抱きます。残念ながら、それには人の数と同じだけの答えがあります。
実際のところ、個人の酸素消費量、運動またはフィットネス・レベルを厳密に正確に測定するには、専門化が医療診断機器を利用して個人の能力を評価することのできる医療またはフィットネス施設で、個人的にフィットネス・テストを受ける以外に方法はありません。
トレッドミルとサイクルについては、カロリー関係の指標値はアメリカ・スポーツ医学協会(ACSM)が提示する式と、ペダルやベルトのスピード、傾斜角度または抵抗レベル、年齢体重といった値を使って計算されます。プリコーのEFXについては、毎分のカロリーはストライド・レート、抵抗レベル、ウェイト、また下半身モデルでは年齢体重を考慮し、ACSMの式をもとに計算されます。
プリコーは現在、いくつかのマシンを使ったフィットネス・テスト・プログラムを設けています。その正確性はどうでしょうか?プリコーのフィットネス・テスト・コースは、式にもとづく測定方法がどれほど特定のマシンを意識して開発されているか、その正確性を如実に示しています。
このテストはあらかじめプログラミングされたコースをこなす際の心拍数をモニタリングすることで、ユーザーのフィットネス・レベルを予測します。コース設定や解析方法を含む基本的な手順は、1992年にCooper Clinicのニール・ゴードン博士が開発しました。また、プリコーは2002年、Seattle Performance Medicineのエミリー・クーパー博士の協力を得て、最大酸素摂取量試験から得られる結果を予測するためにフィットネス・テストを構築しました。
つまり、このテストは臨床的に開発された非常に正確なモデルであり、個人のフィットネス・レベルを予測するための優れたガイドラインとなりえます。エクササイズをする人の心拍数が計測を行う際の一つの要素となっており、この測定値はメッツのような一般的な指標にくらべてより個人的なものといえます。フィットネス・テストを行うことで、個人のフィットネスの判断材料として確かな情報が得られますが、それでもこのテストは、医療またはフィットネス施設でのガス交換や血中乳酸量を測定する試験に代わるものではありません。
繰り返しになりますが、機械の出力を人間の能力に変換する一般式は、科学的に認められた年齢体重、運動効率およびフィットネス・レベルの推定値にもとづいており、カロリーの指標値は正確です。フィットネス機器を使って行われる運動強度が考慮されており、非常に正確であるといえます。さらに、年齢や体重といった一般的な情報が測定要素に加えられ、より正確な値が算出されるようになっています。
もしあなたが、おおよその目安を求めているなら、十分すぎるといえるでしょう。フィットネス・テストを受けた場合は、一般的な測定に自分自身の能力を反映させることができます。あるいは、次のシナリオを考えてみてください:同じの条件の人が、2人並んでプリコーのEFX(r)を使ってエクササイズしています。2人は同じ設定の傾斜角度と抵抗レベル、同じストライド・レートで動作しています。専門家はこう言うでしょう。片方がより健康であるという条件以外は全て同じ条件である2人のカロリー消費量は、2桁台の違いがあるでしょうと。この場合、健康な人と同じ運動負荷に耐えるには、健康ではない方の人はより多くのエネルギーを使うのです。テクニック、健康、更に遺伝的要素を組み合わせ、生体力学的な効率性を考慮した場合も同様で、生体力学的に効率性の低い人のカロリー消費は低く予測され、生体力学的に効率性の高い人のカロリー消費は高く予測されるといった不均衡が生じます。
これを踏まえたて考えた時、おのずと生じる疑問は「どうやって自分のフィットネス・レベルと生体力学的な効率性を、身長体重から割り出された平均値と比較すればよいのか?」ということです。しかし、この場合も、人の数と同じだけの答えがあるのです。
日々の摂取カロリーと消費カロリーを一致させようとしている人が留意しなければならないことは、必ずしも食事から摂ったカロリーをその日のうちに消費しなければならないわけではないということです。主に心拍数にしたがい、あなたの身体はさまざまな脂肪、炭水化物、筋肉に貯蔵された栄養素を活動のためのエネルギーに変換します。優れたパーソナル・トレーナーやスポーツ医学の専門化の力を借り、あなたのフィットネス・レベル、異なる運動負荷で燃焼されるエネルギー源、そして食事について細かな調査を行わない限り、その日に摂取したカロリーと運動による消費の関連については一般的な方法に頼るしかないのです。
それでも、食事から摂るカロリーと運動で消費するカロリーを管理したいという人は……。もし食事のカロリー計算をして運動量を調節するつもりなら、繰り返しになりますが、資格をもったフィットネスまたは医療の専門家によるフィットネス・テストをお受けください。そうして得られる詳細な情報を使ってはじめて、フィットネス機器に表示される一般的な指標値との密接な関連づけを行うことが可能となるのです。
一方、フィットネス機器の指標値を一般的な目安として利用することで満足なら、マシンの表示は十分な情報源となるでしょう。
フィットネス機器業界の懸命の努力にもかかわらず、現実には、モデルやブランド、年齢、それまでの使われ方やマシン・タイプによって表示される値は異なります。
同様に、マシンの設計により疲労度も変わってきます。たとえば、あるメーカーのエレプティカルやクライマーを使い慣れている場合、他のメーカーのマシンを使いにくい、あるいは使いやすいと感じるかもしれません。例をあげると、メーカーごとにエレプティカルの動作軌道は異なりますし、クライマーについてはペダルが終端に達したときの「跳ね返り」具合がマシンによってさまざまなのです。一番の解決策として、そうしたワークアウトを行う際には、いつも同じモデルとブランドの機器を使うことをお勧めします。
一般的には、自分にとって有益であると思われる観点に立って利用することです。次のような選択肢があります。
スポーツ医学博士やパーソナル・トレーナーの助けを借りることで、エクササイズ生理学と自分自身の身体機能に対するより深い知識を得ることができます。
まずは、クラブやフィットネス施設のパーソナル・トレーナー、あるいはスポーツ医学センターの専門医に相談してみましょう。